仕込みの時間

フリーランス3年目の映像クリエイター。スタジオランチボックス主宰の高橋雅紀がフリーランスとしての気づき、映像制作、シナリオ作成のTipsなどを紹介しています

城壁を回り、チャングレの家を探す ソウル旅行記2018 ②

コリア旅行2日目。丸一日ノープラン。

あちこちふらつき、カフェでまた〜りも悪くない。

が。とりあえず水原に行くことにした。すいばらではなくスウォン

なんでも城跡があるらしい。

ちなみに新潟県には「すいばら」という街がある。

 

ソウル駅で朝飯。

通信手段がFree Wi-Fi頼みの俺は、駅のパン屋でパンを買う。

韓国人じゃないと判るとスッと英語に切り替わるレジ店員。

パンとカフェオレをもぐもぐしつつ、水原までの電車を検索。

 

駅内ガイドらしき素朴で真面目。かつ優秀そうな青年に声をかけ

「水原に行きたいんだけど、交通カードで行ける?」と聞いた。英語で。

青年もまた英語で「クレカがあれば、クレカでチケットを買えますよ」的な事を言い、ピッピッとクレカの発券カウンターで発券してくれた。

「青年よ、ありがとう」と思いつつ彼の境遇が密かに気になる。

大学生なら問題ないが。

就職難と聞く韓国で、高学歴にも関わらず望んだ仕事がないがため、バイトでガイドをしてるんだったら少し切ない。

俺の適当な英語と違って、彼の英語はちゃんとしてた。

 

こうしてなりゆきでKTXという特急に乗ることになった俺。

わずか2駅の水原まで、快適な列車の旅を楽しんだ。

ゾンビが出てこなかったのが心残りだ。新感染ごっこをできたら楽しかったのに。

隣に座ったおばちゃんに「この荷物を上に乗せてくれないかしら?」的な事を仕草でしめされ、乗せたげる。

カンサハムニダと言ったおばちゃんの静かな声が心地よい。

 

 

 

水原もまた暑かった。

昨日は快晴で日差しがきつく、今日は曇りで蒸し暑い。

水原華城を散策。

いや〜なめてた。古城だと思っていたのが、城塞都市

いまだ現役で生きている街を城壁が取り囲んでいるのだ。

俺は宮殿らしき建物を見てまわるだけで、蒸し暑さにやられたが、それでも果敢に城壁に沿って一周しようと試みる。

 

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勾配がきつい。とてもじゃないが登れる気がしない。

チキンな俺はチャレンジを諦め、比較的平坦な道沿いに城壁と水門を眺め、写真を撮った。

昼時にも関わらず、大勢の高校生がバスを待っているのを、涼みながら眺める。

例外なく化粧してる女子高生たち。しかしこれが本当に、本当に、似合っていない

好みの問題もあるだろうが「君たちはまだすっぴんの方が魅力的だよ」というのが個人的見解。

化粧には下限年齢があるのだ。

 

ローカル線でソウルに戻る。

ソウル駅には飽きてきたので、途中で線を乗り換えて、漢江を横目に見つつ列車に揺られる。

脳内で川の中にいるはずの怪物の姿を思い描いた。

 

必ず食べてきてください。

担当の美容師(夫が韓国人)に言われ、準備万端調べたカンジャンケジャンを食べるため、東大入口駅のアグランコッケランに来た。

お一人様でもオッケーで、かつおいしいとブログに乗っていた店だ。

混雑する時間を避けるのが、お一人様作法。

17時前にお店に入り、カンジャンケジャンと瓶ビールを頼み、一人楽しむ。

メニューも店員の応対も日本語オッケー。

この国では若者よりもある程度年配の方が日本語に堪能。

日本の存在感が世界的にも薄れている中、十年後はたして日本語が通じるお店はどの程度残っているのか。

気になりつつも、ワタリガニの身をちゅーちゅーとすすった。

意外にもさっぱりとしていて、程よい味の濃さだった。

 

その後は?

ユニクロを探す旅に出る。持ってくるのが面倒で、下着は現地調達なのだ。

明洞に行き、ユニクロに。まぁ普通のユニクロだ。

エアリズム2枚に、明日必要になるだろうタンクトップ一枚を購入。

免税が利いて24000ウォンだったかな。

ユニクロで2400円?高いかな。よく判らない。

レジの店員が常にニコヤカ、前髪ぱっつん、ギリギリオシャレメガネの愛らしい子だったので、まぁいいや。

 

これで本日の予定は一応終了。

さぁ、どうしよう?

まだ日が高い。時差はないのに日が沈むのが一時間遅い印象がある。

ホテルに戻るにはまだまだ早い。

東大門駅で降り、ブログに書かれていたチャン・グレの家(のロケ地)を探してみることにした

チャン・グレは前章でも言及した「未生」の主人公。

スクショした地図を見ながら、東大門から 東廟前駅(トンミョアプ)に向かう下町を歩く。

バイク、原付き。今まで気にならなかった二輪車の存在が目に見えて増えた。

勾配がきつく、道幅も狭いので、自動車よりも2輪車の方が使い勝手がいいんだろう。

2輪車特有の破裂するようなエンジン音。路地につらなる揚げ物屋台からの油の匂いが強烈にバンコクを思い起こさせる。

細く、急な階段を上がる。

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人が一人通れるか通れないかの狭い路地に出て、少し戸惑うが、進んだ。

数メートル置きに、折れ曲がり、枝分かれして、どの方角に向かっているのかわからなくなる。

迷路のような。という表現はよくあるが、まさに迷路だ。

塀はない。俺の両脇の壁はそのまま家の壁だ。

閉められた窓の向こうから、家人の声がくぐもり聞こえてきて「さすがにこれは入り過ぎでは?」という想いがよぎる。

時折、近くを自動車が通る音がする。

ということは大きな通りはさほど遠くない場所にある。

すぐ戻れる。

そう思ってさらに上がると、とりあえず大きな道に出た。

少し安堵して振り返る。

うっすらと紅みがかった空の向こうに、Nソウルタワーが見えた。

この旅で一番「いいな」と思った景色はここだ。

多分グレは毎日これを見ながら会社に行っていたんだな、と思ったら、もう満足で、ホテルに戻り、翌日に備えた。

 

 

 

一日目の旅日記はこちら 

rukacchii.hatenadiary.jp