StudioLUNCHBOX

フリーランス3年目の映像クリエイター。スタジオランチボックス主宰の高橋雅紀がフリーランスとしての気づき、映像制作、シナリオ作成のTipsなどを紹介しています

ありがとう。アユタヤの少年少女たち。バンコク旅日記二日目

2日目。
シャワーを浴びて、ホテルで朝食を食べ、でかける。

アユタヤまでの電車旅行。体内の乗り鉄成分が騒ぐ。

BTSの駅までは歩いて40分。
同じ失敗は二度しない。ホテル前の道をばんばん市バスが通ってる事に気づく。
ググる。およそ全ての答えは日本語でちゃんと書かれてる。
乗り方をマスター。
受付でサパーンタクシン駅までバスで行きたいんだけど?と聞く。
英語で。慣れてきた。

1番に乗れ。9バーツ。乗った。切符回収ボックスなんてものはなく、人力で運賃を回収する。
冷房のない市バスの開け放った窓越しに、昨日歩いた町を眺める。

よくもまぁこんな長い距離を歩きましたね昨日の僕は。
エライ。
しかしまぁバイクが多い。バイク天国。
2ケツ。ノーヘルが当たり前。
にもかからず、救急車の音はそんなにしない。

BTSとMRTを乗り継いで、昨日チラ見した国鉄ファランポーン駅へ。

1等車両から3等車両まであるが、安い奴がいい。現地の人と一緒がいい。
外国人向けのチケットカウンターで、アユタヤに行きたいと告げる。

販売員「なお?
俺「なお?
販売員「なお?
俺「……

キーを打って、モニタに表示された情報を見せてくれる。
一番早い次のアユタヤ行きらしい。

なお?は、なう?
タイ人の英語は、タイ訛がキツい。一瞬なんの事だか判らない。
まぁでもきっと相手は、コイツの英語は日本語訛がきつくて判んない、と思ってるんだろう。

でもチケットは買えた。20バーツ。80円で100キロ近く離れた場所へ行けるという不思議。
到着時刻を15分くらいすぎて、日本にいたら世界の車窓からでしか見れないタイプの列車来た。

シートナンバーを確認し、座る。
隣はタイ人の父と息子。
持ってきた「屍者の帝国」を読みながら旅路に揺られる。

冷房はない。日差しは強い。開け放った車窓からごうごうと吹き込む風が、髪をクシャクシャに巻き上げる。ワックスは無用。

2時間くらいでアユタヤに着く。
トゥクトゥクに乗りなよ乗りなよ。と、あとをついてくるおっちゃんとねえちゃんに、「自転車はどこで借りられる?」としつこく尋ねて、教えてもらう。

コートーアンドコップンカップ。

レンタルバイクを借りる。ここの店員は英語が聞きやすくて、意思の疎通もエライスムーズ。
4時間で40バーツの時間制の愛車をゲット。

アユタヤの町をバイクで回る。

軽快にチャリを転がしていると、ぽつんぽつん遺跡が無造作に現れるのが面白い。

像と並走なんかした。
間近で見るとけっこう怖い目をしてる。

4時間なんてあっというま。
急いで駅前に向かう。
国道とおぼしき広い道路が行く手を阻む。
市内の2車線の道すら渡れないのに、今度の敵は6車線。
かなうわけない。
トゥクトゥクを断った事を後悔する。

折しも時刻は下校時刻。
地元の中学生が手に屋台の果物を手に、6車線横断ゲームに興じている。
混ぜてもらって一緒に渡る。
ありがとう!少年少女達。君たちの事は忘れない。

駅で帰りの列車を待つ。
下校時刻でホームは地元の中学生でいっぱいだ。

親切な駅のガイドが声をかけてきて、バンコクに行くなら3番ホームですよと教えてくれる。
この国で優しくしてくれるのは、実は女性より圧倒的に男性が多い。
そして若いガイドが結構多い。

観光立国を目指すなら、日本もガイド育成と拡充を考えてみるべき。などと疲れた体でぼんやり考える。

国鉄ファランポーンの駅が近づいた。
駅の近く線路沿いの町並みが、見た中では一番老朽化してる。
三丁目の夕日の世界は実際はこんな感じだったんだろうな。
取り戻したいか?いやいやまったく。

BTS沿いのハイソな景色もバンコクなら、これもバンコク
国の経済成長に合わせて、この老朽化した町も再開発されるのだろうか。
それならいいが。
ここはこのままなんじゃないか、という不安もよぎった。

まっすぐホテルに帰るのは物足りない。
MRTでスクンビットへ。Terminal21を散策。

安定のスターバックスでぼんやりと時間を潰す。
カフェモカトールは100バーツちょっと。
アユタヤへ向かう電車の5倍近い価格の飲み物を30分かけてじっくり味わう。

嘘。
疲れたから、ぼうっとしてただけ。

映画でも見ようかとオスカー像の頭まで登っていくが見たい映画がなかった。

帰途につく。

昨日は通過しただけのアジアティークをうろうろとする。
バンコクの最新ナイトスポット。桜木町辺りを彷彿とさせる。
キレイな施設で、屋台めぐりを楽しめる。

バックパッカーからしたら「なんと軟弱な」と噴飯物かもしれないが実際、街中の屋台に単身切り込むのはかなり勇気がいる。
英語も通じるか判らない。

観光客向けを歌っているだけあって英語オッケー。
日本語も割とオッケー。
なんで国籍バレするのかホントに不思議。

ニキビがポツポツと浮いた大学生くらいの女子が進める屋台でパッタイを食べる。
それほど甘くないので、むしろ美味。
とにかく海老がどこでもデカい。エビ天国。
チャーンの瓶をラッパ飲み。

そのままパーク内をウロウロとしつつチャーンの缶で二杯目を入れる。

観覧車の前のシートに一人腰を下ろして飲んでいると、アジア系のカップルが写真を撮りたがっている。
カメラを借りて、撮ってあげる。
もう一枚。
2枚目はもちろんバストアップで。