StudioLUNCHBOX

フリーランス3年目の映像クリエイター。スタジオランチボックス主宰の高橋雅紀がフリーランスとしての気づき、映像制作、シナリオ作成のTipsなどを紹介しています

難しい!受注とやりたい事のバランス 〜フリーランスクリエイターとしての試行錯誤〜

るかっち(@rukacchi1)です。
オリジナルのウェブドラマを作るため、最近は絵コンテを切っています。
オフィスで。


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フリーランスの映像制作者としてお仕事させていただけるようになった今も、
ボクは仲間とコンスタントにオリジナル作品の制作を続けています

現時点では儲けはゼロ。というかスタッフ、キャストのギャラや、ロケ地、小道具、車両などの出費を考えると、大幅なマイナスになってしまう赤字事業ですが、全然辞めるつもりはありません。

いや赤字は辞めたいけれども。
早急に黒にしたいけれども。

オリジナルコンテンツを作る事自体を辞める気は、今もってこれっぽちもありません。
むしろ拡大していきたいくらいです。

 
社畜人生の最晩年。
ボクは、終業後すぐに近くのカフェに乗り込んで、2時間から3時間、シナリオを書いたり、絵コンテを切ったりという作業をしていました。

今は、オリジナル作品の制作も、ボクの仕事の1つと位置づけているので、やってる事は同じでも、オフィスで、営業時間の範囲で行うようになりました。

繁忙期、閑散期の波はありますが、それでもボクが「お仕事」と認識している作業量の4割くらいは、このオリジナル作品の企画〜制作〜公開に費やされているんじゃないでしょうか。

週5、週6でオフィスに出社してますが、うちの2日、3日をオリジナルコンテンツの制作ばっかりやっている時もあります。
今週なんかまさにそうで、ブログの更新と絵コンテばかりやってます。
(もちろん週6で受注案件ばかりをやっている、なんて時もあります)

そう考えるとようやく贅沢な時間の使い方ができるようになってきたなと思いますが、受注案件と自分の作品のバランスの取り方は、正直独立当初から難しいなと感じていた部分でもありました。

その思いは次第に大きなりまして「あっ!」という間の速さでフリーランス一年目が過ぎた頃には、このまま受注案件をこなす事だけに慣れてしまうと「やりたかった事」に手をつけれらないまま、2年過ぎ、3年過ぎ、5年くらい過ぎ去ってしまう。絶対に!という不安を越えて、焦りに変わっていったように思います。

クライアントの課題を聞いて、その解決に知恵を絞り、提案をして、フィードバックを反映させ、映像としての課題解決の手助けする。
そんな受注案件の面白さは知っているし、やりがいもあるけれど。
でも本来ぼくが「社畜を辞めてまで、やりたかった事」はそれだけではなかった。

それ以降は、だから意識して「やりたい事」に費やす時間を生活に組み込んでいくようにしました。結果、働く時間の総量はサラリーマン時代とそう大きく変わらないのに、今はそのうちの4割を、加えて必要ならば、終業後の余暇の時間もつきこんで、オリジナル作品に費やす事ができるようになってきています。
まぁ、もちろん時期的な変動はありますが。

真剣に物を作るのは、オリジナルであれ受注案件であれ、質は違えど苦労は山のようにあるわけで、両手をあげて「やりたい事がやれて嬉しい。ハピー!うぇーい!」とは思えません。根がめんどくさがりなので。

 

でも「社畜人生を捨ててでもやりたい」と思っていた事に、前以上に真剣に取り組む環境にようやくなってきたな、という満足感はあります。なにより、することがなくて暇である。という状況にならず、常にやるべき仕事があるというのは、フリーランスとしてはありがたい事だなあ、と思います^^

 
ま、その割に結果(作品)として世に出してあげられていなかったり(いやまじで近日中には完パケします)手がけている物が多い割にはまとまりがないので、大きな道筋を形づくれていないという改善点もありますが、それに対処するのもオリジナル制作の楽しさの1つではあると思います。

というわけで、るかっちは現在今年2本めのウェブドラマの絵コンテを勤務時間中に、自分のお仕事として、せこせこと作成していますよっと。


このエントリーで解説されている作品群は、ボクが主催をしている映像制作団体スタジオランチボックス名義でウェブで公開されています。
作品に興味をお持ちのかたは以下よりご覧ください

www.youtube.com