スタートアップやNPO、小劇団にYouTuberそして個人経営の小さなショップにとって、SNSによるプロモーションは当たり前の物になっています。
そんなSNSでのプロモーションで重要なのが写真や動画といったビジュアル要素。
百聞は一見にしかず。
どれだけ言葉を尽くして商品について語るより、一枚写真をご覧いただいた方が商品の魅力を、早く、的確に、伝えられるのではないでしょうか?
くわえて。
写真にテキストを加え内容を補足したり。
自社や製品のロゴを追加してブランド認知を強化できれば、言うことはありません。
これまでデザインのプロフェッショナルしか担う事のできなかったこれらの作業。
以前のエントリーでも紹介をしたように。
近年、幾つかのウェブサービスやアプリが登場。
デザインやグラフィックソフトに馴染みのない人間にも担う事ができる作業になっています。
Canvaもそんなデザイン作成サービスの一つ
最近、僕が主宰を務めるスタジオランチボックスのSNS用イメージの作成にも活用しているこの便利サービスについて。
以下にツラツラと書いてみようと思います。
Canvaとは?
実は世界中で使用されているデザインツール、とのことです。
「カンバ」かと思ったら「キャンバ」でした。
あらかじめ用意してあるテンプレートをベースに、テキストを差し替えたり、背景色を変更したりしながら、自分が望むデザインを作成、書き出せます。
基本的な機能は無料で使うことが可能です。
Amazingly Simple Graphic Design Software – Canva
ご安心くだされ。
ちゃんと日本語対応です^^
デザイナーじゃない人でも扱えるよう設計されているようなので、とにかく簡単に使えます。
PCではウェブブラウザ、モバイル端末ではアプリ経由で使用可能。
データは共通のサーバーに保存されるので、PCとモバイルを横断してデザインをする事が可能です。
写真や、レイアウト、グラフィックなどあらかじめたくさんの素材が用意されていますが、もちろんオリジナルの写真やイラストを読み込んで加工することも可能です。
僕はレイアウトはテンプレートを使いつつ、写真はオリジナルの物を使う事が多いです。
作成した画像はその場で、各種SNSへの投稿、LINEやメールでの送信。Googleドライブへのアップロードができるのもありがたい。
こんな感じ!
そのまま投稿できるのも良い pic.twitter.com/3yCn8X59Gp
— 高橋雅紀@スタジオランチボックス (@rukacchi1) 2018年11月10日
Canvaの使い方
正直、使い方というほど小難しくもないわけですが。
まぁ一応解説してみます。
テンプレートを選択
オリジナルの画像を使いたかったので、画像をタップ
Googleドライブへアクセスできるのが嬉しい!
ドライブの写真を選択して、画像を配置しました
テキストをタップ
テキストエリアに文字を入力。画像を適切な位置に配置しまっす
可読性が悪いので、フォントにシャドウをかけたいところ
しかし唯一のガッカリポイントと言いますか、テキストにシャドウをかけられません
代替案として、グラフィックから白い板を選択して配置することで文字の可読性をあげました
書きだします!
そのまま各種SNSに投稿できるのが、あら便利!
以上です^^
僕はオリジナルを使いましたが、たくさんあるテンプレートを使えばもっと簡単にできると思います
Canva!
ココがイイ!
個人的に嬉しい機能を幾つかピックアップしてみます。
1. 日本語フォントが多い
プルダウンに溢れんばかりの欧文フォントが並んでいるのに、どうも使える日本語はゴシックフォント一種類だけ。
日本発ではないサービスにたまに見られる光景です。
手描きフォントでセリフっぽい表現にしたかったり。
明朝系で気品のような物を出したかったり。
フォントは視聴者に与える印象を左右する大切な要素。
なので常々残念に思っていた部分でした。
Canvaはゴシック、明朝、手書きなど、書体の違う色んなフォントを使用できるので、デザインに幅が生まれます。
標準的なフォントから個性の強いフォントまで。
たくさんの日本語フォントが用意されています。
2. PCとモバイル両方で使える
たとえばデザインフェスタの様なイベントに新商品を持って出品した時に。
会場設営の様子。ブースの雰囲気。お買い上げいただいたお客様や、お隣さんとの記念写真。すべて終わって打ち上げの様子などをリアルタイムでバンバン撮って、SNSにあげたいですよね。
あげますよね?
Canvaはモバイルアプリを使って作業できるので、そんな時でもすばやくテキストを追加したり、グラフィックでデコったりすることが可能です。
作成した画像データは記録されるので、翌日PCでブラッシュアップしたり、別の目的で使用することもできます。
モバイルアプリ版
PC版
3. 豊富なテンプレート
圧倒的に作成する頻度の多い各種SNS用のテンプレートがまずとても充実しています。
有料テンプレートもありますが、無料配布も多いので「気に入ったテンプレートが存在しない」と悩むことはまぁないかな。と思います。
僕は今のところSNS用の画像しか作成していませんが、リーフレットやポスターといった印刷物のテンプレートも用意されています。
SNS用のイメージ、ポスター、チラシ、サイトのヘッダーなど。
複数のビジュアルのトンマナ(雰囲気。テイスト)を統一しておくのは、効果的ではあるのですが、管理が意外にめんどくさい。
Canvaで作成してしまえば、Canvaのサーバー上にデータが残るので一括管理が可能になるかな。と思いました。
4. 誰にでも使える敷居の低さ
Canvaはテンプレートを加工していくタイプのサービスなので、習得に時間がかかりません。
特にモバイル版はタップとピンチでほとんどの作業が可能です。
スマホを使える人であれば習得に半日もかからないでしょう。
この敷居の低さなら、社内に複数人のデザイン作成スタッフを確保する事も難しくありません。
質もそれなりに求められる一方で、とかく量を要求されがちなSNSのプロモーション。
デザインの素養のある人物はベースのテンプレートの作成にリソースを割く。
それ以外のスタッフは、そのテンプレートを利用して大量のビジュアルを作成公開していく。
チームで業務を切り分ける事で、質を下げる事なく量を追求できるようになる。
そんな印象を持っています。
以上!
Canvaのイイところをあげてみました。
悪いところもね。あるんですよ。
デザインテンプレートはともかくも、写真やグラフィックスはバタ臭いものが多く、あまり日本人受けしないとか(Pixtaあたりと組んでくれませんかね^^)
フォントにドロップシャドウかけられないとか。
シャドウは可読性が落ちやすいので早急に修正してほしいなと思います。
ま。でも。
それを差し置いても、この敷居の低さはデメリットを上回ると感じています。
プライベートで活用するというよりは、スモールビジネスやサークル、ちょっとしたイベントをやる際などに重宝するアプリだと感じています。
フォトショやイラレは必要ないし、使いこなせない。
でも色々かっこよく告知をしたい。それもたくさん!
という人は、Canvaを試してみるといいと思います。
以上!スタジオランチボックス主宰タカハシ(@rukacchi1)でした。
2018.11.15追記
NPOの運営者にとって最適じゃないか?と記事内で書きましたが、実際それ向けのプログラムが用意されているようです。
Canvaでは非営利団体さま向けのプログラムを用意しています。
— CanvaJapan (@CanvaJapan) 2018年11月14日
対象となる団体かの条件はありますが、申請し承認がおりると、Canva for Work(有料プラン)が10名様まで無料でご利用いただけます。
活動にCanvaをお役立てください! 詳細はこちら。https://t.co/Zk7hEzXzpP
昨今のIT企業っぽい取り組みですね。
ウチは(NPOじゃないので)無理ですが^^;
NPOの運営されている方は、これを機にCanvaをみんなで使ってみるのもいいかもしれません^^